トクメイキボウ

(33歳/会社員)

SIerという商売

限界じゃないかな。

 

自分は、新卒で人材系、中途でパッケージベンダー、現在コンサルとしてシステム作りを見てきた。末端から上流まで、何をしてるか想像ができる。

 

今日はSIビジネスについて書こうと思う。特定の誰かや、会社を批判するものではない。あくまで滑稽なビジネスの構造を明らかにしたい。

 

こんなんじゃカレーライスもまともに作れない。

  

 

委任契約・請負契約

諸悪の根源となる契約について。システムを作るときは請負か、委任契約をする。請負は、完成義務があり、委任は完成義務がないあくまで、完成を目指した工数の提供となる。

 

カレーライスを作る場合、請負は、どんなことがあってもカレーライスを作る契約。委任はカレーライスを作る工程を任せる契約。工程を任せるというのは食材だけ切ってほしい。ルーを煮る期間だけいてほしいと言った具合に完成しようがしまいがその工程を任されるという契約だ。

プライムベンダーがシステム構築を請負、プライムベンダーがその一部を別の下請けベンダーに委託する。そういう流れだ。ここまでの説明はまだ不安はない。プライムベンダーがカレーライスを忘れなければ、下請けベンダーが酷かろうがカレーライスは作れる。

 

レストランだって、ホール担当とキッチン担当が分かれてる。

 

ベンダー

ベンダーとは、システム提供する会社のこと。日本だと富士通や日立やIBMが有名だけど大小関係なく一括りにベンダーと呼ぶ。先の請負、委任契約の話でプライムベンダーと下請けベンダーという言葉を使った。お客様と相対する一次請けがプライムで、プライムの配下で下請けしていくのが下請けベンダーである。FとかIとか言ったらそれらの隠語です。ちなみにお客さんのことは、利用者を意味するユーザーと呼ばれる。

 

カレーを食べたいユーザーは、プライムベンダーにお願いする。

 

ユ「カレーライス食べたいなり。」

プ「おけ。とびきりのカレーライスつくるで」

 

プライムは、全て自分で出来ないので下請けベンダーに協力を要請する。

 

プ「カレーつくるで!設計手伝ってや(忙しくて設計できるやつおらんのや)」

下「おけおけ、やりまひょか(設計できるやつおったかしら)」

 

下請けも孫請けにお願いに行く。

 

下「こういうわけなんひょ」

孫「うちは、ベストプラクティスを利用した最適なソリューションでユーザーのニーズに答えるでげす」

下「よっしゃ、それでよろひく!」

 

こういう形でカレーライスを作るために2次請け、3次請けとネズミ講式にピラミッドが出来上がる。まだカレーライスは食べられそうな気もする。実際にはこれがさらに孫につながっていく。

 

人材会社

まず人材会社として頭に浮かぶのはリクルート。ほかには、インテリジェンスなどがある。これらは正社員の転職をやっており、子会社に派遣会社を持っていたりする。

 

ここでいう人材会社は派遣・請負を主とした会社の話。彼らは、ここにない自由な働き方を提案し人を根こそぎ集める。集めた人を先ほどのベンダーにマッチングし、人材会社は働きかける。

 

人「人はいかがっすか?」

 

今からいう違いわかります?

1:人材紹介は、紹介先の正社員になる。

2:人材派遣は、派遣元の社員になり派遣される。

3:人材請負は、登録者にたいし、業務委託出来る仕事を斡旋する。

人を仕事に結びつける契約は他にも出向などがあります。 

 

派遣・請負を主とする人材会社は2派遣と3請負を生業にします。

 

 

孫「ベストプラクティスとか横文字並べたものの、うちの社員では開発しか出来ないでげす」

人「人はいかがっすか?イキがいい若手いまっせ!」

孫「サンクス。業務委託でお願いでげす。」

人「アイアイサー!うちは、責任とらないけどお金は流してもらうよ!」

 

こうしてピラミッドの階層がまた増えます。

ユーザー

 ↓

プライム

 ↓

下請け

 ↓

孫請け

 ↓

人材

 ↓

働く人(フリーランス/個人事業主)

 

この流れを商流といいます。通常はお金の流れを指しますが、仕事の要求もこの流れを通り、労働力は下から上に提供されます。巨大な伝言ゲームをしながらカレーライスを作ることになります。うまく、作れるでしょうか。

 

偽装請負

ややこしいことを言います。偽装請負です。請負を偽装するのです。先程人材会社と言いましたが、そのしたは働く人が委託契約で仕事を受けます。かっこよくいうとフリーランス。別名一人親方といって会社ではなく1人で仕事を受ける事になります。請負も委託も広義では請負で仕事を受発注する契約ですから仕事の進め方は受注した側が決めて納品をすればよいです。しかし請負を装って実際には派遣業をしているとなると、下請法ではなく派遣法に引っかかります。ピラミッドのように多重派遣葉禁止なのです。
これは、人身売買を防ぐためであると理解しています。確かに人身売買は褒められたものではありません。

なんでこんなややこしくなるかというと、システム開発という性質上、請け負っても委託されても客先で仕事をすることが多いからです。任されたにもかかわらず手とり足取り支持されることは指揮命令をされているということになるため派遣と判断されかねません。

 

この辺、人材業時代に理想と現実の間で戦い、思い出深いので熱く書いてしまいました。カレーライスの話にもどります。

 

カレーライスを作るのはキッチンです。人参切る工程を任されましたが、自宅ではなく客のキッチンでみんなと一緒に作業をします。というわけ。

 

フリーランスで客先常駐している人はわかるかもしれないけど、個人事業主を嫌うのは法律を犯すリスクがあるという側面があります。(実際は、ペーパー上でよろしくやってて、めったに立ち居入りとかなかったと記憶。皆大人でした。)

 

(つづく)