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約束
約束の日です。
とは言っても、誰かに決められたわけではありません。
私が私に、勝手に決めたことです。
今まで何度も約束を破ってきましたが、最期くらいは、ちゃんと守りたいと思ったから。
言いたくて言えなかったことが今になって溢れてきて、何もないと思っていた心が、こんなにも重たい。
でも、それでも今日まで生きてきてよかったです。
落書きだらけの机も、破れたノートも、失くした筆箱も、汚れた鞄も、一生消えない傷になってしまったけど、この傷がなければ、きっと今の私はここにいないから。
どんな不幸な物語も、いつかは報われる。
どんな嘘も、いつかは見破られる。
今まで私は、私を嘘で隠し続けていました。
面白くもないのに笑って、痛くてもなかったことにして、好きなものに好きだと言えなくて、嫌いなものさえ救って。
他人の中の私を守る為に、本当の私を何度も殺しました。
傷つけない為に。
傷つけられない為に。
ごめんなさい。
私にはもう、限界です。
本当は死にたくないです。
でも、約束は守るべきだと私は思います。
私の中身が嘘塗れだとすれば、尚更守らなければいけないと思うのです。
だから。
今日が約束の日です。
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